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"イスラーム"とは文化である

2018/7/28 未来探求ゼミナール 「現代社会から隠されたイスラームの魅力」御門先生インタビュー

7/28(土)に開催される「未来探求ゼミ」。「現代社会から隠されたイスラームの魅力

~多面的にイスラームの歴史と文化を紐解く~」講座を担当する御門先生に話を伺いました。(御門先生のいらっしゃる奈良と家子のいる東京をwebカメラで繋いで)

家子「(webカメラ画面から)こんばんは。さて御門先生にはイスラームのお話をしていただくわけですが、今回、先生には是非にとお願いして実現した講座なんですよね。以前、御門さんが開催されていた社会人向けのイスラーム講座に参加して、もう目から鱗が落ちまくったのです。まずびっくりしたのは、”あー、私って、全然イスラームのこと、知らなかったんだなあ”ということ。9.11以降、日本でもイスラムについての情報量は増えたはずなんだけど、それでもすごく偏った”イスラーム像”にしか触れてこなかったのだなと。でも世界を見渡せば2020年には世界人口の4分の1をイスラム教徒が占めることになるとも言われていて、今こそ、イスラームについて、きちんと知っておく必要があるなと思ったのです。御門さんは常日頃、”多面的なイスラームのあり方を知ってほしい”と言っていますが、そもそもの原体験ってあるんですか?」

御門先生「学生時代に、トルコに住んだことがあって、その体験によって180度価値観が変わったのです。住むのと旅行で訪れるのとはやっぱり違いますね」

家子「どんな風に、価値観が変わったのでしょう」

御門先生「それまで宗教って、日本にいた感覚でいえば冠婚葬祭とか特別なときに触れるもの、いわば非日常だったし、新興宗教のようにある意味”アンタッチャブル”な側面もあったのですが、トルコでは日常の中にラマダンがありお祈りがあり、暮らしに溶け込んでいるんです。それだけではなく、例えば自分から進んで人に施しをするとか、社会の考え方や行為の価値観のベースにイスラームがあって、宗教というよりは文化なんだなと感じたことが大きいですね」

家子「人の暮らしに宗教が根付いている感覚って、日本にいると確かに感じにくい面はありますよね。以前御門さんは、イスラームは人に根付いているからこそ自由に形を変えてきたという話をしてくれたことがありましたね」

御門先生「色々なところでイスラームの話をするのですが、どのエリアのイスラームの薫陶を受けてきたかで反応が人によって全然違うんです。イスラム教ひとことで言っても、人それぞれ、ある意味自由なもの。人間らしい。だからイスラームがここまで世界に広がった原因でもあるんです」

家子「一方でイスラームと言えば、やっぱりどうしてもテロリストをイメージしてしまう」

御門先生「そのイメージは、実は意図的に作られているというのが私の考えです」

家子「意図的に?それは誰による…」

御門先生「軍事的な産業に支えられている西欧のある国々にとっては、その方が都合がいいんです。軍事産業は仮想敵国があり続けないと成り立たないですから。イスラーム=危ない、排除すべき対象という側面をあえて強調して見せているように感じます。でもそれが彼らの日常ではないのです」

家子「一方で報道にあるように西欧諸国で育った若者が過激派に流れるという事実はある。イスラームがテロを助長するということはないのでしょうか」

御門先生「反体制派が政権を倒したい…などの思惑があって、戦闘員の心を繋ぎ止めるものとしてある意味”イスラーム”が使われているのです。原理主義の考え方は、イスラームを長く信仰してきた地域では受け入れ難いと感じる人が多いのですが、西欧社会で育った若者たちは、イスラームが薄まっているから、本来のものとは異なるイスラームの教えでも、判断できないから受け入れてしまう面があるのだと思うのです。イスラーム=テロリストというイメージが日本に広がっていることは私としては悲しいというか。何度もイスラームの地域に足を運んでいますが、彼らの多くは日本に対してとても好意的なのです。だから一方的なイメージを持って相手を傷つけてしまうことをなくしたいなと思ってこうして講座を開いたりしているのです」

家子「なるほど…。日本を訪れるイスラム教の方々も増えているでしょうし、もっとちゃんとイスラームを多面的に理解していきたいですね。先生も腕が鳴りますね」

御門先生「そうですね。でも私、イスラームそのものに興味があるわけではないんです」

家子「ここまで熱弁してて!?」

御門先生「人がスルーするような場所や事柄に光をあてて、思いもしなかった姿が浮かび上がらせたいんです。自分自身が旅で感じたイメージが覆される新鮮な経験を伝えたいというか。イスラームを出発点に、仏教とか、世相としてどう社会が移り変わって行くのかを知りたいんですね」

家子「確かに、御門さんって考察の仕方がぶっ飛んでいるというか、イスラームだけを見て話していないのが面白いですよね。日本の江戸時代の旅の本や地政学の本なんかからイスラームを考察したりしているのも新鮮。ゼミ当日はそんなお話も聞けるのでしょうか」

御門先生「たっぷりじっくりお話ししますよ~」

家子「イスラームに興味全然なかった!という人にこそ聞いて欲しい内容ですね、では当日よろしくお願いします!」

7月28日(土)14:00~16:00

現代社会から隠されたイスラームの魅力

~多面的にイスラームの歴史と文化を紐解く~

■講座内容

予断を許さないイスラーム過激派を取り巻く世界情勢。メディアの報道からは攻撃的なイメージを持たれがちであるイスラム教だが、その一方で移民や改宗者が世界各地で増加しており、2100年には世界最大の宗教になると予測されている。

これは一体どういうことだろうか。イスラームの成り立ちや文化を知ることで複眼的に世界情勢を見る目を養う。イスラーム文化圏を好んで旅し、交易による積極的な文化混交や、緩い繋がりを持つ共同体としての価値観がこれからの時代の生き方のヒントになると考える講師による、表向きに報道されにくいイスラームの文化的側面を知るゼミ。

■講座テーマ

1. イスラームの成り立ちと繁栄

2. 欧米の経済構造の中で苦悩するイスラーム

3. 多様な意味合いを内包する「イスラーム」とは何か

■ナビゲーター講師:御門 文 先生

奈良奥大和生まれ大阪育ち。大阪の大学を卒業後、東京にて大手金融サービス業に就職し、10年間働いたのち2017年5月に奈良の奥大和にUターン。イランや中国新疆ウイグル自治区などイスラーム文化圏やシルクロード諸国への旅を重ね造詣を深め、日本でイスラーム関連の市民向け講座やシルクロード諸国の文化や旅をテーマにしたイベントを多数主催している。

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